手塚治虫先生原作のリボンの騎士は今までに何度も舞台化されています。
ミュージカルだったり、ストレートプレイだったり、オマージュ作品だったり。
私の記憶ですと、1983年にキャンディーズの伊藤蘭さんが演じておられたこともありましたっけ。
その後、
2001年「リボンの騎士」薔薇の英雄伝説
サファイヤ=野村恵里さん、フランツ王子=大坂俊介さん
2002年「リボンの騎士」ミュージカル
サファイヤ=茨木あゆみさん、フランツ王子=田中幸太郎さん
2006年「リボンの騎士」ミュージカル
モーニング娘。と宝塚歌劇団とのコラボでした。
サファイヤ=高橋愛さん、フランツ王子=石川梨華さん、安倍なつみさん、松浦亜弥さんの役替わり
2001年度以降「リボンの騎士」が舞台化されるたびに観に行ってきました。
なので当然今回も観劇してきました。
2015年11月14日(土)12:30~
赤坂アクトシアター
サファイヤ=生田絵梨花さん
フランツ王子=神永圭佑さん
パンフレットに記載されていた音楽担当のかみむら周平さんも書かれていましたが、原作者の手塚治虫先生はシェークスピアがお好きで「リボンの騎士」も当然その影響を受けています。
そして今回の舞台を拝見して一番感じたのが「ああ、シェークスピアっぽいな」ということです。
まずサファイヤの乳母、ちょっとおしゃべりで面白い。
これって「ロミオとジュリエット」のジュリエットの乳母にそっくりです。
さて。
リボンの騎士が好きで宝塚が好きで、ミュージカルが好きで舞台観劇が好きな私。
年間200本近く舞台を見ていたこともあります。
目が肥えたおばさんのたわごとだと思ってくださるとうれしいです。
さて、
さて、
まず先に残念に感じたことを言います。
いま大阪公演が始まっておそらくよくなっていると思いますが、東京公演では、残念なことが4つ。
1.サファイヤとフランツの出会い
時間の関係、演出の関係で思いあう二人を表現するって難しいですよね。
もう一呼吸欲しい。動きが速いきがしました。
目線だけでいい、もう一呼吸、相手に残してほしい。
2.ブラッドとサファイヤの出会いもあっさりしていてちょっと不自然。
どうしてちらっと会っただけでブラッドがあそこまで助けるのかとかね。
例えば誰かを助けるためにケンカをしているブラッドに加勢したとか、時間をかけなくても何とかならなかったかなと・・・
3.「名もなき騎士」ってすごくいいですよね、「リボンの騎士」を名乗っていないところがすごくいい。
せっかく記者を助けたんだから彼がネーミングしたことにしちゃえばよかったのに。
4.ヘケートの衣装のスカート丈。一番太く見える位置!
ぐらいでしょうか。
さて、「リボンの騎士」という作品にはいろいろなテーマが織り込まれてます。
それはフランツ王子との愛の物語であったり、サファイヤや魔女の親子に表現される親子の関係であったり、「男性と女性」この二つの性に葛藤する人間だったり。
これらを2時間程度の作品に盛り込むのは難しいのですが、あの短時間によくぞここまで詰め込みましたという感じです。
特に「女である」という事実を自分から告白させたのは面白かったです。
(うん、戴冠式前に言えよって気もしますがそれじゃ舞台にならないしね!)
また、今までの公演ではフランツ王子とかブラッドとか俳優さんにちょっとでも照れがあると難しいですよね。
ですが、さすがテニミュ(テニスの王子様ミュージカル)に鍛えられた神永圭祐さん、青木玄徳さん、すごいですね。
「カッコいい」を演じるのに遠慮がない!!!(・∀・)b
大阪公演終わるまで頑張ってくださいね。
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