『リボン歌劇団』参考資料集
このページでは我「リボン歌劇団」を作るに当たって参考とさせていただいた書籍を一部ご紹介させていただきます。
簡単に花椿のコメントもつけてみました。今は絶版になってしまっている書籍もありますが,版を重ねて出版されているものがほとんどです。
雑誌は当然ながら当時発行のもの。
古本屋さんなどで探してみてくださいね。(新しく発行された順番からご紹介しています)
★タイトルをクリックするとAmazonの紹介該当書籍にリンクされています(2005/12/25より)★
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「手塚治虫マガジン」 KKベストセラーズ 2003年12月号
内容:なんと『リボンの騎士』と『宝塚歌劇』とをからめた特集が!まるで花椿がお願いしたかのような特集ではありませんか。
「乙女のロマンス手帖」 堀江あき子編 河出書房新社 2003年9月30日初版発行
内容: 手塚作品の研究本ではありません。『リボンの騎士』が人気をほこっていた『乙女達』全盛の時代,昭和20年~30年代に出版された少女向け雑誌やヒロインを詳しく解説した本。当時の少女漫画雑誌についての詳しい年譜や内容の紹介,その時代のイラストレーター、ほか当時の『少女達のあこがれ』について詳しく載っております。
リボンの騎士掲載ページ P40~44
花椿的コメント・・・これは当時の少女漫画雑誌を振り返る上で大変貴重な資料。ほとんどのページのイラストがカラーなのがなにより嬉しい。
興味ある方はこれをみて『乙女』『少女』こてこてワールドを探ってみましょう。
「鉄腕アトムのタイムカプセル-オトナのための手塚治虫論-」
長谷川つとむ著 PHP研究所 2002年10月初版発行
内容: 手塚作品の研究本、というより好きなキャラクターと作品に対して著者自身感情を込めた解説書。
リボンの騎士掲載ページ P27~44
花椿的コメント・・・この著者、海賊ブラッドに入れ込んでいる!のが笑えます。わかります。わかりますよ(笑)文章を読んでいて「なぜサファイヤはフランツを選ぶのか」という
怒りの叫びが聞こえてくる~。
またサファイヤを歴史上の人物にたとえると花椿の愛してやまない女帝『マリア・テレジア』が一番近いとか。うーん。花椿はこういうキャラクターがすきなのね~。
「手塚治虫 part3
-少女まんがの世界」 石子 順著 童心社 2002年6月初版発行
タイトルの通り、手塚先生の少女漫画についての紹介本。少女向けストーリー漫画第1号である、我らが『リボンの騎士』についてほぼ全ページに渡ってかたられています。子供向け?なのか文字が大きく、漢字にはルビがふられており読みやすいです。カバーが『リボンの騎士』なのもうれしい所。
『リボンの騎士』のもととなった『森の四剣士』『奇跡の森のものがたり』などにもふれられていてお勉強になります。
「僕らのスーパーヒーロー伝説」昭和40年代アニメ・特撮ヒーロー大研究 堤 哲哉著 扶桑社
2002年4月初版発行
内容: タイトルにある通り、特撮ヒーロー『ウルトラマン』『仮面ライダー』などの紹介。なぜかそこにぽつんと『リボンの騎士』紹介が。
リボンの騎士掲載ページ P161~177
花椿的コメント・・・ヒーロー作品の紹介がメインの研究本、なぜか一つだけ少女ものの『リボンの騎士』どんなものかと思いきや、結構詳しく載ってます。とくに連載掲載時と単行本化された作品の違いなどが取り上げられていて面白いです。
「手塚治虫 解体新書」 集英社 2002年4月初版発行
内容: 手塚作品の研究本。いままで出版されたただの紹介本とは弱冠異なり,「この作品の解釈は本当にこうなのか?」といった問いかけを新たな切り口として加え紹介しています。
リボンの騎士掲載ページ P41~46
花椿的コメント・・・『リボンの騎士』はストーリー少女漫画第1号なのか?これは読み応えありました。確かに『リボンの騎士』より先に発表された作品に少女漫画がありますね。でも手塚先生がご自身で「第1号」とおっしゃるなら・・・
「手塚治虫 キャラクター図鑑4」 朝日新聞社 1998年10月初版発行
内容: 図鑑、の名の通り各作品,キャラクターを詳しく紹介しており、この4巻では『リボンの騎士』をはじめとする少女漫画の紹介がメイン。
リボンの騎士掲載ページ 目次前に『リボンの騎士』カラーページ4P有り、P8~71、P245~250
花椿的コメント・・・他の資料の中でもかなり『リボンの騎士』のご紹介度が高く,ページ数も全体の約3分の1を占めています。カラーページも多く,『リボンの騎士』ファンにはたまらない内容です。ここまで特集してくれるならいっそのこと全部『リボンの騎士』だけにしてくれれば良いのに・・・。
「手塚治虫のふるさと・宝塚」 神戸新聞総合出版センター 1996年12月25日初版発行
リボンの騎士掲載ページ P84~118「リボンの騎士の誕生」
第一部は1994年11月に宝塚ソリオフォールにて行われたフォーラムをまとめたもの、そして第二部は手塚センセの育った「宝塚」とセンセの生い立ち,『リボンの騎士』誕生について。
本書では「なぜリボンの騎士は宝塚舞台化されないか?」の答えが「舞台化しなくても充分宝塚だから」とのこと。 簡単かつこれ以上はない明瞭な答えに花椿,目からうろこが落ちました。し、しかしフランツ王子に対してはかなり辛辣な男性像分析がされていて、日頃フランツをいぢめている私でもフランツ擁護派になってしまいました。『フランツ・チャーミング』という名前にもちゃんと「もと」ってのがあるんですけどね。
昭和54年花組公演の「花影記」(平岩弓枝さん作)の内容がとても『リボンの騎士』的である、と言う情報も記載されておりファンには大変そそられる内容が満載の本です。
「手塚治虫のタカラヅカ」 筑摩書房 1994年4月25日初版発行
手塚センセが少年時代を過ごした宝塚。宝塚歌劇団の歴史が漫画家手塚治虫氏誕生の歴史と絡めて詳しく述べられています。
リボンの騎士掲載ページ P193~209 第8章「ふたつのリボンの騎士」
花椿的コメント・・・このタイトルからもおわかりのとおり、『リボンの騎士』に触れていないわけがありません。最終章でばっちり語られています。
表紙も『双子の騎士』のイラストで飾られていて一瞬『リボンの騎士』専門書かっ?と思ってしまいますが,どちらかと言えば『宝塚歌劇団』について詳しく書かれています。
さて、花椿はこの本に誤植?誤記を発見いたしました。P204『タカラヅカとの別れ』のページで『双子の騎士』は1958年雑誌『りぼん』に掲載となっておりますが、「なかよし」の誤記では?「りぼん」に掲載されたことはないと思いますが…。
手塚治虫とっておきの話新日本出版社 1990年2月初版発行
内容: 手塚先生がご自身で語った作品説明や、対談をまとめたもの
リボンの騎士掲載ページ P18~20
花椿コメント・・・「リボンの騎士・少女クラブ版」では宝塚歌劇団のロマンチックな影響を多く受け夢物語的要素が多く語られているのに対し、「なかよし版」になると歌劇団より映画の影響を多く受けて書いていた・・・なんてエピソードが載ってます。そういえば?
雑誌「COMIC BOX」 特集ぼくらの手塚治虫先生 1989年5月発行
内容:手塚治虫先生の追悼特集(今読んでも鳥肌が・・・あーん、手塚先生~(TT)・・・)
1989年までの先生の漫画の付録の紹介などが写真入で掲載されてます。先生の出版物が整理されていてコレクターにはうれしい内容。
リボンの騎士掲載ページ P40~41、ほか多数
花椿的コメント・・・年度別に出版物の写真があるのが本当、うれしいです。リボンの騎士の付録のほとんどが写真付で掲載されていて感激☆作品年表も充実してます。
「手塚治虫 漫画40年」 秋田書店 1984年6月初版発行
内容: 1984年までの作品の紹介、 付録年表 、アニメ作品の紹介と説明、カレンダーコレクション
リボンの騎士掲載ページ P10~11、P74~75、P120
花椿的コメント・・・資料集としてかなり読みごたえがあります。カラーページが多いのもうれしいです。☆リボンの騎士少女クラブ版のカラーページがちょこっと載っているのがツボ!
雑誌 『歌劇』 宝塚歌劇団発行 1983年3月1日 発行
以前にも一度HP上でご紹介しています。
リボンの騎士掲載ページ カラーページに写真 P68~P69 『魅惑のプレビュー<5>』
宝塚歌劇団発行のこの雑誌の上でのみ、『リボンの騎士』が宝塚化が実現しています。写真だけなのですが、サファイヤを当時の若手スター山城はるかさん(星組)、フランツ王子を紫苑ゆうさん(元・星組トップ)が演じてくださってます♪
虫プロダクション資料集 1962年~1973年 1977年8月初版発行
内容: 手塚先生のアニメ化された作品の紹介・各作品の放送タイトルとサブタイトルが表記されています。
リボンの騎士掲載ページ P39~44
花椿的コメント・・・虫プロ製作のアニメ作品の紹介がびっしり。残念なのは全ページ白黒、表紙カバーも地味・・・。
「手塚治虫マンガ漫画館」 石子順著 清山社出版 1977年4月初版発行
内容: 手塚先生の研究本 コンテンツを『各部屋』に分け,手塚作品を解説。EX「アトムたちの部屋」、「BJたちの部屋」
リボンの騎士掲載ページ P57~P59、P123
花椿的コメント・・・手塚先生の作品紹介,キャラクター紹介など。著者の各作品に対する愛情を深く感じます。が!リボンの騎士ファンとしては作品紹介がさらりと流されてちょっと悲しい・・・。
花椿総評
以上色々な資料を読んだな、という感じです。
特に研究本等はそれぞれ著者がどの作品に対して思い入れがあるのかが分かるのが楽しいですね。
最近発行された研究本では結構『リボンの騎士』に対する情熱が感じられてうれしいです。
分かりきったことですが、ほとんどの資料が『リボンの騎士』と『宝塚歌劇団』をセットにして紹介しています。
やはりこれは切り離せないのですね。しかしながら舞台化はむずかしい・・・といった所でしょうか。
『リボンの騎士』の著作権は虫プロ、手塚プロにございます。 Tezuka Productions (C) all rights reserved.