「リボンの騎士」とは?(このページにあるキャラクターの画像はAmazonのものです)
漫画界の巨匠、故手塚治虫センセが創造された、日本で初めてのストーリー少女漫画です。
中世ヨーロッパを彷彿させるような舞台に、きらめくような色鮮やかな衣装。宝塚歌劇をヒントに描かれており、とてもゴージャスかつメルヘンな世界に仕上がっています。
また画面構成や色彩などは映画『ホフマン物語』に、物語は数々のシェークスピア作品に影響を受けています。
「リボンの騎士」のメインストーリーには4つ(アニメ版・をいれて5つ)の異なったバージョンがあり、更にもう一編、短編ですが番外編として『チンクと金のたまご』があります。
おまけにかつてはアメリカで映画版が製作されております。
近年では『京都手塚治虫ワールド内シアターにおいて公開された短編フィルムがありその種類の多さはかつては、いえ、現在でも人気があることをうかがわせます。
1.『リボンの騎士・少女クラブ版』
1953年1月号~1956年1月号まで 雑誌、「少女クラブ」に連載・・・物語途中まではかの有名な『トキワ荘』にて描かれたそうです!
2.『リボンの騎士・チンクと金のたまご』(少女クラブ版・番外編)
1954年 雑誌、「少女クラブ」夏休み増刊号に掲載 (講談社発行、手塚治虫全集「とんから谷物語」に収録されています。)
疑問・・・16ページ完結の短編です。これだけ短編なのですからなにも別の短編集に収録するのではなく、『リボンの騎士』の単行本に収録すればいいのに・・・?なぜでしょうね。サファイヤ,チンク,はもとより「リボンの騎士」まで登場する豪華な内容です。
(追記・・・今までの全集では掲載されていませんでしたが、2011年2月発行文庫版では、この作品はちゃんと「リボンの騎士・少女クラブ版」に収録されています。以下リンク参照ください)
3.『リボンの騎士』のちに『双子の騎士』に改題
1958年1月号~1959年6月号まで なかよし連載
上記1.「少女クラブ版」の続編として『リボンの騎士』のタイトルで雑誌連載され,単行本化にあたって『双子の騎士』に改題されました。
4.『リボンの騎士・なかよし版』
1963年1月号~1966年10月号まで なかよし連載
上記1.「少女クラブ版」の完全リメイク
5.手塚治虫原案 北野英明氏 作画 『リボンの騎士』
1967年6月13日、24号から7月18日、29号まで6週間にわたって雑誌「週間少女フレンド」に連載。
『リボンの騎士』アニメ放送に合わせて製作された、『リボンの騎士』SFバージョン。短い連載期間でありましたが一応完結しております。
29号での最終連載の終わりのページに『第一部完結』と表記されていましたが二部が描かれることはありませんでした(残念)
1981年日本テレビ製作のアニメ『新・鉄腕アトム』(ブラックジャックの大作戦)は「おそらく」この物語を原作として作成したであろうと思われます。
6.アニメ版『リボンの騎士』
これら原作をもとにして1967年にフジテレビにてアニメ化されました。
このHPでは、上記した原作1~4までを中心にご紹介しています。
アニメ版にも、実際に放送する前にサンプルとして作られたパイロット版と、近年、京都の手塚ワールド内シアターにてショートムービーとしてリメイクされたものがあります。また1970年代アメリカでこの物語を1時間30分ほどにまとめた映画版も作られました。
映画版はのちに日本へ逆輸入され、「シルバーランドの黒い霧」とのサブタイトルでビデオと八ミリテープが発売されていました。
当ホームページをご覧になって、こんなバージョンがある、こんな話も、これが抜けている、間違っている等ご指摘ございましたら、メールでお知らせいただけると、とてもうれしいです。すぐ、HP上で反映させて充実した内容にしていきたいと思います。
2004/5/7 最終更新
2012/2/7 移転の際、若干修正
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『リボンの騎士』の著作権は虫プロ、手塚プロにございます。