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シルバーランドの住人達

シルバーランドの住人達

サファイヤ

天使チンクのいたずらによって、男の子の心、女の子の心両方をもって生まれたシルバーランド王女。この物語の主人公。

亜麻色のカツラをかぶると綺麗な娘にはやがわり(もともと顔がきれいってことなんですよね・・・) そうそう、名前についてですが、サファイヤか、サファイアこの両方のお名前をご覧になった方もいると思います。

もともとは『サファイヤ』でしたが、単行本化、再版化されるにあたって『サファイア』に統一されなおしたようです。 ですので古い本であればあるほど『サファイヤ』となっているはずです。

サファイヤのモデルは宝塚スター女役の淡島千景さん。(この方が1度だけ演じた男役の姿がサファイヤのモデルになったそうです。) 他のショップではどうなのか不明ですが初台の手塚ショップにて、サファイヤの身長がしらされておりました。166cmとのことです。しかし、この身長、どのバージョンのものなのでしょう?

 

◆原作・少女クラブ版

年齢:12歳 外見:黒髪。アトム以上に不思議なはねかたをしているところからして相当な癖毛です。

これは、原作者手塚先生の幼い頃の髪型に近いそうです。 アトムのヘアスタイルも手塚先生の子供の頃がモデルだとか。少女クラブ版の最初のページで『イタリアン人形』と紹介されています。

全体的にぽってり、少女クラブ版では低学年子供向けに全てのキャラが五等身くらいで描かれています。 亜麻色(綺麗な金髪のこと)のかつらをかぶってドレスを着ると、殿方にもてるところをみると相当の美少女。

この姿で隣国のフランツ王子と恋におちます。 性格:男性のなりをしていても、中身は女らしい。古き良き女言葉をつかっています。 フランツ王子をからかったりして楽しんでいるので、「なかよし版」よりはおちゃめ。

ここで注釈・・・雑誌掲載時ではフランツ王子とのラスト間近のやりとりはかなり耽美的に感じます。特にフランツ王子がサファイヤを抱きしめるシーンなどは赤面モノ。残念ながら単行本ではそのコマがばっさりカット。(TT)もったいない・・・。

 

◆原作・少女クラブ版(番外編・チンクと金のたまご)

年齢,外見ともに少女クラブ版と同じです。ただ本編のどの次期の頃を設定した『番外編』なのか分かりにくくなっております。

ぜかというと、周りの皆が『王子様』とサファイヤに呼びかけているのに対して,サファイヤは平気で女言葉使って応えているから。 最初は男言葉なのにどうして途中から女ことばに?・・・ツッコむ点は多々あれど、まったく別のシリーズ物語として読むと楽しいですよ。

 

◆原作・なかよし版

年齢:15歳 外見:黒髪(髪型はどの版も同じ)、すらりとした長身で8頭身くらいに見えます。

性格:優しく、女らしい。 こちらも、女の子の時は現代では撲滅したこてこての女言葉を使ってます。 フランツ王子にひどいことを言われてもひたすら耐えるパターンが多いのですが、一度だけ、ひっぱたこうとするほどに怒っているシーンがありました。

ちょっと一言 →サファイヤにかわって私がひっぱたきたかった・・・シーンでした。

備考 →さて、このなかよし版でのサファイヤは『亜麻色の髪の乙女』に扮しているとき『ブライヤーローズ』と言う偽名をつかっております。  これは手塚漫画全集、『森の四剣士』におさめられている『奇跡の森の物語』(昭和24年作品)にでてくるお姫様の名前を手塚センセが再度使ったようです。

その後のセンセの作品にも似たような名前がでてきますからよほどお気に入りの名前だったのでしょうか。

 

◆少女フレンド版

外見:アニメ化された昭和42年の放送に合わせて連載開始されたせいか、とてもアニメ版に近い感じがします。なかよし版とアニメの中間といったとこ ろでしょうか。

性格:これもどちらかと言えばアニメ版に近いです。ただ連載が短かった(6週間のみ!)のであまり表現されてませんでした。

ちょっと一言 →なんとフレンド版ではサファイヤのフルネームが!「サファイヤ=フォン=シルバーランド」となってます。

 

◆アニメ・パイロット版

声優:白石冬美さん(サファイヤを演じたくて声優になられたそうです。)

年齢:13歳 外見、性格:13歳,となっていますが,15歳~18歳くらいに大人っぽく見えます。

原作・なかよし版に忠実なルックスですらりとした8頭身。

ちょっと一言→アニメ版宝塚といった画風に感じるのは私だけでしょうか。 サファイヤは可憐でひたすら運命に涙する乙女でした。

 

◆アニメ版

声優:太田淑子さん (海外向け劇場版:高木早苗さん)

年齢:12歳 外見:お顔もふっくらして、足も太め

性格:優しいけれど短気(なんどか王妃様に注意されています) とにかく元気で男の子っぽいのですが、王妃様に甘えるシーンがあってそこがかわいいのです。原作と違い、王子の格好の方が気楽らしいです。 後に恋に落ちるフランツ王子とは最初友達感覚なのがまたいいですね。

備考 実は少女クラブ版ではサファイヤの国は「シルバーランド」ではなく「サファイヤ国」となっています。 その後、一度「ゴールドランド」に。 そして最後に『シルバーランド』になったそうです。 当HPでは混乱を避けるため、国名は「シルバーランド」、主人公も「サファイヤ」統一させていただきました。

 

チンク

いたずらで、サファイヤに男の心を飲ませた天使。 もともと、天国では色々といたずらしていたらしく、とうとう堪忍袋の緒が切れた神様に下界におろされてしまいました。 サファイヤに飲ませてしまった「男の心」を取り戻すまで天国にかえれません。

 

◆原作・少女クラブ版

年齢:4、5歳位にしか見えません(実際は天使だから年齢カウント不可)

外見:チンクの外見は金髪、3等身、キューピー体型でいかにも天使。紹介ではなぜか『アメリカ人形』

出番:なかよし版やアニメに比べはるかに少ないです。

中盤に本格的に登場し、サファイヤから男の子の心を取り返すと、ストーリー真っ最中にも係わらず、さっさと天国に帰ってしまいます。

ちょっと一言 →こら~、チンク無責任よ~。と叫んでしまいました。

ここで注釈・・・現在出版されている全集や,文庫本などの少女クラブ版・チンクはたしかに『無責任』です(笑)ですが、雑誌掲載時および雑誌付録版では天国に帰った後も天上からサファイヤを見守り,彼女が窮地におちいると「おとうさん、サファイヤは女の子になったのに幸せじゃないよ・・・」と嘆いているシーンがあります。 とてもいいシーンでなぜ単行本化されるときカットされてしまったのか不明です。ページ数の関係でしょうか・・・。

 

◆原作・少女クラブ版(番外編・チンクと金のたまご)

年齢,外見ともに少女クラブ版と同じです。サブタイトルをみてお分かりの通りこの番外編では主役です。

 

◆原作・なかよし版

外見:ほとんど「少女クラブ版」と同じです。が、洋服の模様が細かい~。

いまの漫画には良く使われるスクリーントーンはなく、手書きなのです。

キャラ:サファイヤの良きアドバイザーであり、幼い外見の割には助けになってくれます。 多少は天界の魔法がつかえるようです。少女クラブ版とおなじくサファイヤから男の心をぬき取ると何度か天国に帰ろうとします、が、なかよし版ではサファイヤを助けるため、2度も帰る途中で引き返しています。 物語の終盤、役目を終えた後はサファイヤの幸福を見届けてから一人こっそり天国へ帰っていきました。

ちょっと一言 →ラストの「キューピットってよんでくださいね。」このセリフをよんで、おもわずホントに『キューピット』と呼んでみました。可愛かった子供の頃。

ここで注釈・・・ラストのセリフは雑誌掲載時や単行本などによって全くちがいます。『キューピットって・・・』は講談社の全集版のセリフです。

 

◆パイロット版

外見、キャラ:原作・なかよし版に忠実です。 若干スリムにみえます・・・。

 

◆アニメ版

声優:貴家堂子さん(今もサザエさんの、タラちゃんの声でおなじみです。

海外向け劇場版: 三田ゆう子さん) 外見:原作に忠実です。

キャラ:原作より子供っぽい。サファイヤにとっては遊び友達で親友。 原作のような時折見せる悲壮感はなく、サファイヤと人形劇を見たり、オパール(サファイヤの愛馬)にのせてもらったりして遊んでいたりしてました。
もちろん、サファイヤの男の心を取り戻すという役目は忘れていないようでした。
最後はがれきの下敷きになって死んでしまう???形で天国に返っていってしまいます。

 

 

王妃様

シルバーランド国王妃。サファイヤの母親。

 

◆原作・少女クラブ版

年齢:不明、記述はありません。

外見:結構な美人。 サファイヤは母親に似たらしいですね。髪は下ろしており、金髪。紹介では『フランス人形』となっています。

キャラ:ひたすらサファイヤの身の上を憐れむ、優しい王妃様。

 

◆原作・なかよし版

ほぼ、設定は少女クラブ版と一緒ですが、スタイルは明らかに良くなってます。

ちょっと一言 →この作品の王妃さまは、『母』というより『王妃さま』度が高い気がします。 サファイヤにはっきりと『カツラをかぶる(つまり女の子になる)より、王になるのです』とか言ってますから…。

 

◆少女フレンド版

外見:なかよし版と同じです。 性格:王妃様、というよりは母親らしい面が強調されています。

 

◆パイロット版

外見:八頭身で美人ですが、原作と違い、髪はブラウンで結い上げています。 性格:原作と同じです。

 

◆アニメ

声優:新道乃里子さん (海外向け劇場版: 向殿あさみさん)

外見:パイロット版とほぼ同じですが、髪の毛がすこしふんわりしました。

キャラ:原作では悲しむシーンばかりが目立ちますが、アニメでは、サファイヤを女の子として教育していたり、短気なサファイヤをしかったりするシーンがあります。  ストーリー終盤では王様とともにジュラルミンの計略で、王様と一緒に崖に落とされて亡くなってしまいます。

ちょっと一言 →その後、天使チンクの働きでもどってくる…所が凄いです。

 

 

王様

シルバーランド国、国王。サファイヤの父。

 

◆原作・少女クラブ版

年齢:不明、記述はありません。 外見:王様らしく、見事なお髭にでっぷりした体型。ずいぶん老けて見えます。 キャラ:登場してすぐ、馬から落ちて(蹴られて?)あっさり逝去。 王妃様ほどには深刻に悩むシーンはないままでした。

 

◆原作・なかよし版

王様は場合上記原作とそう差はなく、やはり馬から落ちて亡くなってしまいます。

 

◆パイロット版

外見:お髭にでっぷり体型は原作と同じ。パイロット版では初回の話しかないのでその後の展開はありません。

性格:原作と違い、サファイヤについても真剣に悩むシーン(たしか冒頭)があります。

 

◆アニメ

声優:小林恭治さ ん (海外向け劇場版: 緑川稔さん)

外見:パイロット版とほぼ同じ(原作よりは若返った感じ) 性格、設定もパイロット版に同じ。とてもサファイヤをかわいがっている感じが伺えます。最終回近くに王妃さまとともにジュラルミン達の陰謀で崖から落とされ亡くなってしまいますが、王妃様同様、天使チンクの働きでよみがえりました。

サファイヤを見守る人達→

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『リボンの騎士』の著作権は虫プロ、手塚プロにございます。

2004/8/30 最終更新日

2012/2/7 サイト移転に伴う修正

 

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